2015年11月6日金曜日

手網焙煎


入店される時

「あぁ~良い香り」

と言ってくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。

ずっと中で働いていると麻痺してわからないのですが、
あ、確かに。学生の頃にいろいろなコーヒー屋さんに通っていいた時は同じことを感じていました。

焙煎中は、お店の外までなにやら香ばしい香りがします。
道を歩いていてこの香りがしたら「「目的地周辺です」の合図。


お店の扉をあけるとコーヒーを淹れている香り。
なぜか一気に異世界に飛び込んだような気分になります。



手網焙煎

久しぶりにやってみました。自宅にて

用意したのは100円ショップの網とアルミホイルと生豆と軍手。

豆は当店の商品ではありません。プライベートで手に入れたアフリカ産。
少量なので手網で煎ってみました。
少し火力不足が気になる結果です。開ききっていません、仕方ありません。
家にあるもので急遽やったにしては美味しいと思える結果ですが、
お店でこれがでてきたら怒ります。

しかし、
焙煎していると家中自家焙煎店の香りが漂うんですね。
これはとても良い気分です。

久しぶりに手網でやってみて、
Diedrichの釜の頼もしさは素晴らしいなぁと感じました。
芯まで火が通り、ふっくら仕上がる、そして表現できる味の幅も広い。



よく

生豆8割、焙煎1割、抽出1割

の割合でコーヒーの品質は決まるなどと言われます。
確かに悪い生豆からは、どのように加工しようが悪いコーヒーしかできませんし
上質なコーヒーのためには生豆の質が最重要項目です。

しかし、
生豆、焙煎、抽出、どの段階でもその品質はspoil(台なしに)できてしまうものです。

最高の素材でもカップに注がれるまでの工程で最低なものはできてしまうのです。


おいしいコーヒーを飲むには、

1、鮮度(焙煎豆も生豆も)
2、生豆の質
3、焙煎技術
4、抽出技術

上記4項目が大切です。
それぞれの項目にまた細かい条件が加わりますが。

大きく考えるとこうなるでしょう。

コーヒーを始めたばかりのころは美味しい理由も美味しくない理由もわからなかった。

今では、コーヒーを飲んだ時、上の4つの観点からそのコーヒーを評価することができるようになりました。

皆さんにとってもきっと、
上記4項目は美味しいコーヒーに出会うための大きな指針となることでしょう。

しかし、頭で分析する前に、味覚には素直でいる姿勢も大切だなぁと感じます。

masa

0 件のコメント:

コメントを投稿