2015年7月3日金曜日

ルス・ステラ農園へ (エルサルバドル最終日後半)

エルサル最終日、続きです。

ガソリンスタンドを出発。

サンタ・アナ火山にあるルス・ステラ農園へ。

車中色んな話をしました。
オーナーのマリオさんすごく面白い方ですよ。

「日本行ったことがあるんだ、新婚旅行で。だからちょっと日本語わかる。
とのこと。

私と店主の日本語の会話も少し理解していたような感じ。ありました。
日本語で「はい!」や「ごめんなさぁ〜い」と合いの手を入れてくれます。

お酒臭いような気がしていたんですが、実際飲んでいるシーンは見ていません。
しかし、もう頭の中では「この人酔っ払いだ」と確信しております。

ちなみに元パイロットのマリオさんは英語も話せます。


ルス・ステラ農園
高いところで標高は1,800m程
広さは35mz(マンサナ)
1・2・3と3つの区画に分けられている。
品種はブルボンがほとんどで少しパカスも。

ルス・ステラ(Luz Stella)はマリオのお母さんの名前だそうです。

Luz(Light) Stella(Star)  
綺麗な名前です。

サンタアナ火山のあるイラメテペック山脈はイサルコ・セロヴェルデ・サンタアナと三つの山が連なります。
しかし、コーヒーは主にサンタアナ火山のみ、イサルコ火山とセロヴェルデ火山にはほとんどないとのこと。

【窓を全開にして走っていきます】

気持ちがいい!

【お馴染み。悪路を登っていきます。】

ガトゴトと登っていくとキャンプ場があったり。
この火山は観光スポットとしても有名なのですね。


【ルス・ステラ農園】

到着です。

どうですか。
霧がとても神秘的です。

トラックから降りると「マンゴーあるぞ」とマリオ。

マンゴーまるごと一つずつ頂き、

「飲み物は水かビールがあるぞ。」

私は迷わず水を頂きました。店主はビールを。


マリオも自分のビールとマンゴーを持ち、
そして、助手席側に回り込みグローブボックスを開け、拳銃を取り出し、後ろの腰あたりでズボンに差し込み上からシャツで隠しました。


こ、これは、、、(見てしまった、、、)


霧はだんだん濃くなり、景色は暗くなっていきます。
ここは標高も高く、山奥、ルスステラ農園です。

「さあ。 行こう。」 マリオは言います。

【マリオについていく】

この後ろ姿、この景色です。
とてもかっこいいです。かっこいいのですが、
私の脳内には

「奥に進むと、この人はきっと豹変して、拳銃で私たちを。。。」

そんなことを想像していました。
ぼのぼのくん並みのわかりやすい汗を脳内でかいていました。

三人ともなんとなく少し距離をとり、マンゴーをかじりながら進んでいきます。

【マンゴーをかじりながら】

サイレントヒルというプレイステーションのアドベンチャーゲームを思い出しました。
霧のかかった街でモンスターが襲ってくるホラーゲームです。
怖いので、兄がやっているところを見ているだけでしたが、
BGMやストーリー設定がかっこよかったのでよく覚えています。小学生の頃です。
ちょっと前に映画にもなりましたね。ホラー映画です。
映画は怖いというより、痛々しい感じだったような気がします。
でもストーリーは好きです。

あとミストというフランク・ダラボン監督のSFホラー映画も思い出しました。


あ、全然関係ない話になってしまいました。

区画「3」から歩き始め、ちょっと進んだところで

「ここからが区画2だ。」とマリオ。

区画1と2は隣どうし、区画3だけ少し離れています。

【農園の管理人さんと出会う】

途中この農園の管理人さんと出会い、

マリオが「アイカス!アイカス!」と叫びます。

【真ん中のワンちゃんがアイカス】

マリオの愛犬の名前でした。
「アイカスはパイロットなら絶対にわかる名前だ」 と言っておりました。

後で調べてみました。それは ICAS(アイカス)。
「国際航空科学会議(International Congress of Aeronautical Sciences)のことでした。




それにしてもこの農園はほとんどが日陰です。
シェードツリーとなる背の高い木が多く、霧もすごい。

そのため、例えば5年のコーヒーの木が多く植えてありましたが、どれも痩せていて小さく成長しておりました。
収量も毎年バラバラだとのこと、ほとんどない年もあるとか。
木を切って日照量を増やせばもっと安定した収量が確保できるのだが、そのためのお金を銀行が貸してくれない、だからこのままでいい。とのことでした。
農園はそれぞれ色々な考え方があり、様々なタイプがありますね。







霧もかかってかっこいいのですが、全ての写真にビールが写りこみます。
ビールの宣伝写真のようなものばかりになってしまいました。


【記念撮影】

ビールがよく似合う!!


ぐるりと歩き、トラックに戻ってきました。

管理人さんにお礼とお別れをし、トラックに乗り込んで出発です。
また運転席にマリオ、真ん中に私、助手席に店主が座ります。
拳銃は私とマリオの間に置いてあります。
慣れないのでとても敏感になっています。

マリオはもうビール飲みながら運転しています。

ルス・ステラ農園。また歩きたいなぁ。


さて実は、この日は宿までマリオが送ってくれ、
その後エルネストが国際バスの出るサンサルバドルまで送ってくれる予定でしたが、
エルネストは来れなくなったとのことで、マリオが宿とサンサルバドルどちらも連れてってくれました。

宿へ向かっている時にとんでもない豪雨に襲われました。
到着したら急いで駆け込み,荷物をとり、
急いでトラックに乗り込み国際バスのバス会社と一緒になったホテルへ向かいます。
豪雨は続き、首都が近づくにつれ車も多くなってきます。もうすっかり夜です。

バス会社を見つけ、マリオとはお別れ、
本当にありがとうございました。
お酒のこととか、拳銃のこととか疑ってしまってすいません。
最初から最後まで面白くて優しい方でした。

受付でチケットを買います。
ニカラグアのマナグア行き。
翌朝5:00発です。

二階のホテルで部屋をとります。
「4:30に集合だから4:00に起こして」と頼みます。
併設のレストランでエルサル最後の夕食を食べました。
シャワーを浴び、寝ます。


しかし翌朝。

目が覚めて、なんだか嫌な予感がしました。
時計を見ると「4:20」。

わーーーと急いで支度。
している時にコンコンとノックの音

開けるとスタッフの方が「4:00に起こすと書いてある」と紙を見せながら起こしに来ました。
その時点では4:30です。

「わかっているし、起きています。」

店主が言うには一度AM2:00に起こしに来たそうなのです。
そこで、違う、4:00だ。と訂正したそう。

なので見せてきた紙には手書きで4:00と修正されていました。しかし、実際に来たのは4:30。

とまあ、そんなサブイベントもこなしつつ、なんとかバスに乗ることはできました。
とうとうエルサルバドルを出ます。

【途中休憩で寄った売店で買ったププサ(バス車内にて)】

【エルサルバドルとホンジュラスとの国境の川】

ホンジュラスへ一度入国し、ニカラグアへ向かいます。
来週金曜ニカラグア初日からまた報告していきます。


。。。

エルサルバドルの報告が終わりました。
どの日も濃く、貴重な日々でした。
中米では一番小さい国ですが、個性豊かな人々・農園ばかりでした。
お世話になった方々には本当に感謝致します。
そして、ププサが美味しいです。

masa

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